2020年5月3日日曜日

京都鉄博の連動装置の動き

不思議な動きをする京都鉄博の継電連動装置の動きを見てください。







まず初期状態です。
既にポイントは2番線側に開通しています。
 そして出発信号機、入換標識とも停止です。

何故か3番線の入換標識てこを着点ボタンとは反対側に倒さなければなりません(ほんと謎です)
 まだ、出発信号機、入換標識とも停止信号(R現示)です。
 2番線の出発信号機のてこを反位にします。
 まだまだ、出発信号機、入換標識とも停止です。

ここで着点ボタンを押下すると、初めて出発信号機が注意信号(Y現示)になりました。
ただしポイントは既に2番線側に開通しているので動きません。


2番線の信号てこを定位に戻します。
 出発信号機が停止信号(R現示)になりました。
 3番線の入換標識のてこを定位(ホントは反位だと思う)にします。
 この時点では、まだ信号現示に変化はありません。
 着点ボタンを押下するとポイントが3番線側に開通して入換標識が進行現示になります。
ポイントの開通表示(Rランプ)は切れているのか点灯しません。(LEDにしようよ)


  入換標識てこを定位に戻しても何故か入換標識は進行現示のまま。(なぞ)


 2番線の出発信号機のてこを反位にすると、入換標識が停止現示になりました。

 この状態で着点ボタンを押下するとポイントが2番線側に開通して出発信号機がY現示になります。
ポイントの開通表示はN側(定位)点灯。


謎動作する継電連動機でした。

京都鉄博の不思議な継電連動装置




京都鉄道博物館の連動制御盤を使ってポイントを動かして信号機との連動を
見る展示。元は交通科学博物館の屋外に展示されていたものを再整備したものらしい。



分岐器と連動制御盤



京三製作所製らしい。

連動制御盤がこれ。
着点ボタンと発点てこがあるので進路選別式の継電連動装置ですね。
3番線は直線だけど入換標識しかないので一線スルーではなく電留線かも知れませんね。(苦しい)
起動スイッチが着点ボタン
スイッチ2が2番線の出発信号機の発点てこ
スイッチ3が3番線の入換標識の発点てこ



で、動作の説明を読む。

『????』
1番目の説明からして意味が分らない。
スイッチ3って3番線の入換標識のてこですよね。
倒す方向が逆ぢゃね?(進路選別式は着点ボタンの方向に、発点てこを倒す)

2番目の説明が全然分らない。
上で述べたように進路選別式は動かしたい「てこ」だけを反位にするハズ。
何でスイッチ2とスイッチ3が同時に反位(倒している)になっているの?
入換標識って3番線のものでしょ。
しかも何で2番線が開通しているのに3番線の入換標識が進行を現示するんだ?

3,4番目の説明を読む限り発点てこは定位になっています。
定位で着点ボタンを押してもポイントは動かないハズです。
そして、2番目の説明のカッコ内の記述は間違いかと。
だって3番線が開通すると入換標識が進行を示すんですよ。こんな風に。



で、色々と考えて見たんですけど、スイッチ3(つまり入換標識のてこ)の取り付けが
間違いではと思っているんですよ。
本来は「45度左に回っていなければならないのでは?」という推論に達しました。
そうすると何となく辻褄が合うんですよ。



ちなみにポイントは2番線が開通している時が定位みたいです。


私の理解が間違っている可能性も十分ありますが正しい知識が正しく伝わらないのは問題かと思います。

(追記)
2018年春に再度訪問したら説明文の一部が修正されていた。
入換標識→出発信号機
そりゃそうだ。